簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)のクイックガイド

SNMPは、ネットワーク管理のための標準TCP / IPプロトコルです。 ネットワーク管理者は、SNMPを使用してネットワークの可用性、パフォーマンス、およびエラー率を監視およびマッピングします。

SNMPの使用

SNMPを使用するために、 ネットワークデバイスは、Management Information Base(MIB)と呼ばれる分散データストアを使用します。 すべてのSNMP対応デバイスには、デバイスの関連する属性を提供するMIBが含まれています。 一部のアトリビュートはMIB内で固定(ハードコード)されていますが、他のアトリビュートはデバイス上で実行されているエージェントソフトウェアによって計算されたダイナミック値です。

TivoliやHP OpenViewなどのエンタープライズ・ネットワーク管理ソフトウェアは、SNMPコマンドを使用して、各デバイスMIB内のデータを読み書きします。 'Get'コマンドは通常データ値を取得し、 'Set'コマンドは通常デバイスで何らかのアクションを開始します。 たとえば、システム再起動スクリプトは、特定のMIB属性を定義し、その属性に「リブート」値を書き込むマネージャソフトウェアからSNMPセットを発行することによって、管理ソフトウェアで実装されることがよくあります。

SNMP標準

1980年代に開発されたSNMPの元のバージョンであるSNMPv1には、いくつかの重要な機能がなく、TCP / IPネットワークでしか動作しませんでした。 1992年にSNMPの改良された仕様であるSNMPv2が開発されました。SNMPはさまざまな欠陥があり、多くのネットワークはSNMPv1標準にとどまり、他のネットワークはSNMPv2を採用しました。

最近では、SNMPv1とSNMPv2の問題を解決し、管理者が共通のSNMP標準に移行できるようにするために、 SNMPv3仕様が完成しました。

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