電源電圧許容差

ATX電源電圧レールの適切な電圧範囲

PCの電源は、電源コネクタを介してコンピュータの内部デバイスにさまざまな電圧を供給します。 これらの電圧は正確である必要はありませんが、 許容値と呼ばれる特定の量だけ上下に変化することがあります。

電源装置がコンピュータの部品にこの許容範囲外の特定の電圧を供給している場合、電源が供給されている装置が正常に動作しないか、まったく動作しないことがあります。

以下は、ATX仕様のバージョン2.2(PDF)に従った各電源電圧レールの公差を列挙した表です。

電源電圧許容差(ATX v2.2)

電圧レール 公差 最小電圧 最大電圧
+ 3.3VDC ±5% +3.135VDC +3.465VDC
+ 5VDC ±5% + 4.750 VDC + 5.250VDC
+ 5VSB ±5% + 4.750 VDC + 5.250VDC
-5VDC(使用する場合) ±10% -4.500VDC -5.500VDC
+ 12VDC ±5% +11.400 VDC +12.600 VDC
-12VDC ±10% -10.800VDC - 13.200VDC

注: 電源装置をテストする際に役立つように、私も、リストされている許容値を使用して最小および最大電圧を計算しました。 ATX Power Supply Pinout Tablesリストを参照して、どの電源コネクタピンがどの電圧を供給しているかを確認できます。

パワーグッドディレイ

パワーグッドディレイ(PG Delay)は、 電源が完全に起動して、接続されたデバイスに適切な電圧を供給するのにかかる時間の長さです。

デスクトッププラットフォームフォームファクタ用電源設計ガイド(PDF)によれば、リンクされたドキュメントのPWR_OK遅延と呼ばれるPower Good Delayは100ms〜500msでなければなりません。

パワーグッドディレイはPGディレイまたはPWR_OKディレイと呼ばれることもあります。